安い塗料は損!費用に差が付く外壁塗装の塗料の選び方

外壁塗装の塗料の選び方

外壁塗装を行う際に使用する塗料には、さまざまな種類があります。初めての外壁塗装となると、塗料選びに困る方も多いのではないでしょうか。

塗料は種類により成分が異なるので、耐久年数と費用が変わります。当然のことながら、耐久年数の長い塗料は費用が高くなります。

「なるべく安い塗料を選ぼう」と思われている方も多いのですが、実は安価な塗料を選んでも節約になるとは言えません。一時的には費用の削減になりますが、長期的に見ると大きな損失を生む可能性があるのです。

ここでは、外壁塗装で塗料選びを行う際に費用の面で注意しなければならないポイント、さらにちょっとした業界裏話をご紹介します。

1.塗料の費用と塗り替えサイクル

外壁塗装にはさまざまな種類の塗料が存在し、それぞれに特徴があります。塗料はアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料の5つのグレードに大別されています。

それぞれの種類で価格や耐久性に違いがあり、どの塗料を選択するのかによって外壁塗装の塗り替えサイクルやトータル費用が異なります。

塗料の「耐久年数+相場価格」の比較

外壁塗装の費用で損をしないためには、まず塗料のグレード別の相場と耐久年数を知る必要があります。

この表は、塗料のグレードに応じた工事費用の相場と耐久年数を表してます。
※一般的によくある2階建て住宅の延床面積ごとに分けています。

費用は、外壁塗装・屋根塗装の塗装工事代、高圧洗浄代、足場代などすべてを含んでいます。また、外壁塗装と屋根塗装は別のグレードの塗料を使用することが多いため、外壁塗装の塗料を基準とした表となっています。

ご覧の通り、塗料のグレードが一段階上がるごとに10万円から15万円程度高くなりますが、耐久年数も2、3年から5年程度延びます。

実際の工事費用は、建坪ではなく塗装面積で計算されるのが一般的です。

例えば同じ30坪の家でも、窓の大きさや数などにより塗装面積が異なるからです。塗装面積は現地調査での計測や図面でしか出すことができないので、ここでは分かりやすく建坪別にしています。(1坪およそ3.3㎡)

また、同じ建坪の建物でも外壁や屋根材の種類、劣化状況、お住いの地域により工事費用やは異なります。
さらに、どれほど性能の良い塗料を使っても、職人の腕次第で耐用年数は変わるので注意が必要です。

価格が安い塗料=得ではない

一般的に、外壁塗装の見積もりは塗料のグレードごとに2~3パターン提出されます。では、その中から塗料選びはどのように行えばよいのでしょうか。

外壁塗装が一生に一度きりなら、安価な塗料を選んで工事費用を節約するのもいいでしょう。

しかし、何十年と住む場合、安価な塗料は耐久性が低く何度も塗り替える必要があるので、結果的に工事費が高くなってしまう可能性が十分にあります。

塗料選びをする際には、一時的な費用だけでなく長期的な視点でトータルコストを考えなければなりません。工事費用を安く抑えるコツは、「損して得取れ」なのです。

例を挙げて考えてみましょう。2階建て30坪の戸建て住宅で、外壁塗装の見積もりが塗料のグレードごとに2パターンある場合です。

1回目の塗り替えから30年間、同じ住宅に住み続ける場合、塗料ごとの工事費用の差を表したものが次のグラフになります。

1パターン目はシリコン塗料で耐久年数が10年(工事費用100万円)、2パターン目はフッ素塗料で耐久年数が15年(工事費用125万円)とし、分かりやすい数字を用いて考えてみましょう。

30年間では、シリコン塗料は耐久年数が10年なので塗り替え回数は3回、フッ素塗料は15年なので塗り替え回数は2回になります。

1回目の塗装では、当然シリコン塗料を使用したほうが工事費用を安く済ませることができます。

しかし、20年経過してシリコン塗料で3回目の塗装工事を済ませると、トータル費用は逆転し、フッ素塗料の方が安くなります。なんと50万円もの大きな差が出るのです。

つまり、1回目の塗り替え後から同じ住宅に20年以上住む予定があるなら、グレードの高いフッ素塗料を使用するのが賢い選択だと言えます。

ただし実際には、同じシリコン系の塗料でも品質に差があり、15年塗り替えなくても塗膜の性能を保っている住宅もあります。

その場合、先ほどの例のようなはっきりとした費用の差は生じませんが、塗料選びの際はトータルコストを意識して行う必要があります。

外壁と屋根を同時に塗装で費用削減

外壁塗装をする際には、屋根塗装も一緒に検討しましょう。というのも、同時に塗装した方が費用を抑えることができるからです。

塗装費用には、塗装作業代以外にも足場代などが工事の度にかかります。一般的な2階建ての戸建て住宅(30坪)における足場代の相場は、10万~15万円程度です。

外壁と屋根を別々に塗装してもいいのですが、工事のたびに足場代が必要になります。工事の回数が増えるほど足場代(10万~15万円)×工事回数分必要ですので、非常に無駄な費用だと言えます。

1回の工事費用だけを見ると外壁塗装だけ、屋根塗装だけを行う方が安いという印象です。しかし、30年、40年という長い期間で考えると、外壁と屋根を同時に塗装する方がトータルコストを抑えることができ、お得です。

外壁と屋根、最適な塗料の組み合わせ例

外壁と屋根の塗り替え時期を合わせるためには、屋根の塗料のグレードを外壁より1ランク上げるのが一般的です。

というのも、屋根は外壁に比べて太陽光や雨に晒される時間が長く、劣化しやすいからです。外壁と屋根を同じ塗料で塗装すると、屋根だけ先に劣化してしまい、タイミングを合わせるのが難しくなります。

次に、外壁と屋根の塗料の組み合わせの例を挙げます。この他にもさまざまな組み合わせがあるので、塗装業社から提示された塗料の種類をよく確認することが大切です。

・外壁:ラジカル塗料、屋根:遮熱シリコン塗料
・外壁:水性シリコン塗料、屋根:遮熱シリコン塗料
・外壁:油性シリコン塗料、屋根:フッ素塗料

2.見積もり時、塗料選びで注意すること

ご注意!同じシリコン塗料に差

塗装工事の見積もりを複数社に依頼すると、その中には圧倒的人気を誇るシリコン塗料が間違いなく入っています。同じシリコン塗料だからといって、短絡的に見積もりの安い方を選ぶのは得策ではありません。

というのも、同じグレードのシリコン塗料といえども種類がさまざまあり、耐久性が大きく異なるからです。これは、シリコンに限らず他の塗料でも同じことが言えます。

大きく分けると水性と油性。さらに細かく分類すると、1液タイプと2液タイプに分けることができます。
グレードの低い順から表すと、次のようになります。

・水性シリコン1液タイプ
・水性シリコン2液タイプ(ほとんど使用されません)
・油性シリコン1液タイプ
・油性シリコン2液タイプ

シリコン塗料は、耐久年数が10年から15年です。一番グレードの低い「水性シリコン1液タイプ」は一般的によく使用されるシリコン塗料で、耐久年数は約10年。臭いが少なく環境に優しいのが特徴です。

一方、「油性シリコン2液タイプ」は塗料の扱いが面倒で嫌がる塗装業者も多いのですが、フッ素の耐久性に近く耐久年数は15年です。油性は水性よりも耐久性や光沢に優れますが、少々臭いが気になるという方もいます。

上記の4タイプは耐久性に差がある分、費用も異なります。10年と15年では塗り替えサイクルも費用も異なるので、相見積を行うときには、グレードだけでなく塗料のタイプまで把握しておくことが大切です。

業界裏話!見積もり3パターンで注意すべきこと

見積もり時、たいていの業者は性能の違う塗料で2パターンもしくは3パターンの見積もりを提出してくれます。

例えば2パターンの場合、グレードの低い順に(1)水性シリコン塗料、 (2)フッ素や遮熱塗料という組み合わせが多く見られます。

3パターンの場合、(1)水性シリコン塗料、(2)油性シリコン塗料またはラジカル塗料、 (3)フッ素や遮熱塗料という組み合わせになります。

ここからは業界の裏話をお教えします。3パターンの場合は、人間の心理として真ん中を選びたくなります。真ん中は良くも悪くもなく、安心できるコースだからです。

これはレストランでも良く使われる手法で、料理コース松竹梅の価格設定をする際、竹コースから先に決めるのです。

例えば、2,000円、3,000円、5,000円のコースなら3,000円のコースの注文数が多くなり、3,000円、5,000円、7,000円のコースなら、5,000円のコースの注文数が多くなります。

真ん中の竹コースの価格設定を上げておけば、レストランの利益は増えるということになります。

したがって、外壁塗装の見積もりが3パターンの場合、 (2)油性シリコン塗料、またはラジカル塗料を選びたくなるのが人間の心理なのです。

これは、今人気の水性シリコンよりも費用が高めの塗料なので、塗装会社にとっては利益の出やすいプランだと言えます。

気を付けておきたいのは、無理をして(2)を選ぶのではなく、塗り替え後何年住む予定か、何度塗り替えが必要になるか、そしてトータルコストがいくらになるのかを計算し、予算と相談しながら決めることが大切です。

3.安い塗料は損!費用に差が付く外壁塗装の塗料の選び方のまとめ

外壁塗装の塗料選びでは、塗料メーカーがどこなのか、何色にするかに目がいきがちです。

しかし、塗料にはさまざまな種類があります。耐久性の高い塗料ほど最初に費用がかかりますが、その分メンテナンスの間隔が長くなり、トータルコストはお得になるということを理解しておきたいですね。

塗料選びは種類や色だけでなく、耐久性、性能、予算、塗り替えサイクル、トータルコストなどあらゆる面から総合的に判断することが大切です。

また、いくら良い塗料であっても、塗装本来の性能を発揮するには塗装会社の職人の質も大切です。複数社から見積もりを取る際には、信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。

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